1年生の作品「新しい友達を紹介します。」

 中学校の最初の美術の授業。今までいろいろな課題でやってみましたが、授業時間が減ってからあえて、人物画に取り組んでいます。「最初は人物画を描きます」というと大抵の子供は「えーっ」と言いますが、やはり描くことの基本は人物にかなりの要素が含まれているのかなと思っています。先輩の先生に教わったのですが、あえて男子は女子を、女子は男子を描くようにペアを組みます。異性を描くなんて多くの子にとって初めてで最後かもしれません。しかし、思春期の男女の違い、例えば、描線の違いや、肌の色の違いなどの見た目や、優しい、逞しいなどの雰囲気の違いを異性の目で感じ取ることはとても意義のあることだと思います。性教育にも関連する要素があると思います。
 しかし、小学校の図画・工作の時間ではあまり見て描くことをしていないのでみんな最初は引き気味です。「こんな課題をやっていると美術がおもしろくなくなるよ」と研修会で指摘されたこともありますが、そうならないように、達成感が持てるように展開します。
 最初はクロッキーから始めます。最初はなかなか描けないようなのですが、次第に慣れてきます。本番の描き初めはお互いを理解するようにインタビューの時間をもうけます。構図の取り方、着彩の順番、パレット絵の具の使い方、肌色の作り方・・ひとつひとつに時間をかけるのでどうしても一学期間かかってましいます。
 しかし、多くの子が自分の個性を出していきいきと描いていました。

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by shigeshige05 | 2005-07-22 01:45 | 美術教育