アートカード実践

 2年前市内図工術主任研修会で鑑賞について研修をしたのをきっかけに、昨年度は中学校でオリジナルでカードを使った実践や対話式の鑑賞をやってきました。
 昨年度、埼玉近代美術館、うらわ美術館、川越市立美術館の所蔵作品で作った「アートカード」が県内の各市町村の教育委員会に配布されそこから借りて授業をすることができるようになりました。学期の終わりにさっそく取り組んでみました。

 一番単純なゲーム、スリーヒントでのカードあてゲームです。
5,6年生には最初に1セットの中から各自一枚ずつひいてもらって誰にも見せないようにヒントを考えさせました。
ヒントは
1,気づいたこと(何が描かれているか、作られているか、どんなもの描かれたか
                どんな場面か、色、形どんな制作方法であるかなど・・・)
2,感じたこと(雰囲気、感情、季節、時間)
3,考えたこと、想像したこと(その作品から想像した物語、人物の心の中、作者の意図

 をもとに考えるように指示しました。
ヒントを各時間は5分以内で十分でした。初めてなのにほとんどの生徒がスムーズに考えることができました。5年生に書けない子が数名いましたが、アドバイスすることでヒントを作り出しました。
 ヒントは大人では考えられない視点でみる児童もいておもしろかったです。
       
そして、いよいよゲーム開始。4年生はあらかじめこちらで問題を準備しておきました。
8班に1セットずつ配り、40枚のカードを面にしてカルタ取りの要領でならべます。
 ルールは 
1,最初や2回目のヒントでカードを決めて触ってもよいが、次のヒントで他のカードに替えてはいけない。
2,同時にカードに触れてそれが当たっていた場合はジャンケンで勝った人がカードを貰える。
3,人が決めて触っているカードに後から割り込んではいけない。
4,答え(番号)を言った後にカードをとらない。もし、誰も取れなかったら箱にしまっておく。
5,班の人数は4人か5人なので最後にとった枚数を数えるとき4人班-2枚。


4~5年まで各4クラス 12クラスやりましたが、どのクラスもとても喜んで取り組んでしました。熱くなりすぎて配なくらい一生けんめいでした。終わった後は「楽しかった、また、やりたい」と口々に語っていました。私も楽しかったですが、声を出しすぎて喉が痛いです。ハスキーボイスになってしまいました。

 アートカードは鑑賞の授業をむずかしく考えないで取り組めるとても良い教材です。総合などでも活用できそうです。たった1時間の授業でもこども達はたくさん新しい発見をしていました。どの学校でも気軽に取り組んでいただければ良いなと思いました。
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by shigeshige05 | 2009-07-15 00:21 | 図工教育